結城 真子

定価: ¥ 1,470
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発売日: 2001-01
発売元: 大和出版
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たまには実家に帰って両親に顔を見せてやろうかと思う。しかし、田舎というのは超退屈なのだ。本の2~3冊は持ってかないと間が持たない。今回の帰省では「そうよアタシは不眠症の女―もう10年目、こんなに元気でいいかしら」を旅の友とすることにした。
JR上野駅から宇都宮線に乗る。幸い、上野発の列車なので席は座り放題だ。さっそく「そうよアタシは不眠症の女―もう10年目、こんなに元気でいいかしら」を取り出し、本の中に没入するが、馬鹿な子供が私の周囲で嬌声をあげている。いや、嬌声などという生やさしいものではない。
ここは動物園か?と言いたくなるほどの野放しぶりだ。親が見ていない隙に「そうよアタシは不眠症の女―もう10年目、こんなに元気でいいかしら」の表紙の角で奴らの眉間を思いっきりヒットしてやった。
10年にわたる不眠症との闘い
著者の小説で以前に「眠れない」という作品を読んだことがありましたが、まさか作者自らが不眠症だったとは思いませんでした。本書は10年にわたる不眠症との闘いを描いた体験エッセイ。不眠症になってからはカバー文にもあるように、東洋医学に始まり、宝石が買えるだけの金額の寝具を揃え、更にスポーツで体を酷使するものの3日ぐらい寝ない日もあり、寝ても3時間程の毎日を過ごし、医者にも通い、最も強力といわれる薬を貰っても効き目がないという状態から、逆に開き直り、遂には入院してしまう著者の闘いぶりを笑いを交えて書かれています。強烈に体験ではあるものの、ハイな日常ぶり。未だに克服できて不眠症の自らの体験を明るく書いています。眠れない恐怖というのは味わったことはありませんが、不眠症というのは体験したくないものですね。
